Guest Profile
山縣裕介(やまがた・ゆうすけ )
1983年⽣まれ。未経験のプログラマーとして⼊社。6年間のプログラミング経験後、3年間のシステムエンジニア経験を経て、現在はプロジェクトマネージャーとして就業中。
特集いっしょに働きたい会社
1.人材業界に寄り添い、培ったノウハウが強み 働き方のロールモデルも確立
1986年の設立以来、一貫して人材業界に寄り添い、累積導入社数2200社、人材業界向け基幹システムで業界トップの座を確立しているのが、ユニテックシステムだ。
同社が現在、注力しているのが派遣会社向け労務管理システムのWeb版の開発。これまでWindows版のパッケージを1400社以上に導入してきたが、総務担当者、派遣スタッフの利便性をより高めるためのものだ。
派遣スタッフの給与の支払いは、派遣先の締日により、個々に異なる。そのため人材派遣会社の総務担当者は、社員とは別に、派遣先の締日ごとに給与額の計算、金融機関への振り込み依頼、スタッフ一人ひとりへの給与明細の送付(手渡しもあれば、メールでの添付もある)を行なっているが、Web版では派遣スタッフが自分のスマートフォンから、毎月の給与明細を確認できるようになる。
この開発業務のチームを率いるのが、商品開発本部Navi製品チームマネージャーの山縣裕介だ。
山縣は入社11年目。開発受託先でプログラマーを経験した後、SE(システムエンジニア)兼プログラマーとして本社での製品開発に携わり、現在は部下数名を抱える。
「当社に入り、システム開発の上流から下流までのすべての業務に関わることができた。それが大きな自信になっている」
同社では山縣のように、システム開発のすべてに通じた人材の育成も行なうが、その一方で、職人的プログラマーへの道も用意されている。
「クラウド環境を利用したWebシステムが主流になり、ネットワーク、アーキテクチュア、ソースコード、データベースに加え、AI(人工知能)やビッグデータのそれぞれに秀でた知識が必要とされている」(山縣)からだが、すでに、入社10年目の職人的プログラマーも活躍しているという。
これからシステム開発の世界で頑張ろうと考えている人にとって、社内にチームのマネジメントを担うリーダー役と、専門職という2つのロールモデルがあるというのは、自身の将来を考えるうえで、実に働きやすい環境といえるだろう。
開発業務のすべてを自社内で行なうというのも、同社の特徴だ。30年以上にわたり、人材派遣会社に寄り添い、現場のニーズを吸い上げ、高い顧客満足と信頼を獲得してきたが、その貴重なノウハウはすべて社内に蓄積され、開発部門だけでなく、営業部門やサポート部門にも共有されている。
それらを裏付ける外部データがある。あるマーケティング調査会社によれば、同社の人材派遣管理システムは「顧客満足度」「価格満足度」「人材派遣会社が選ぶオススメ」「シェア率」の4つの部門で、№1を達成したという(2018年9月調査)。
間もなく、山縣が関わるWeb版派遣会社向け労務管理システムが立ち上がる。このリリースにより、派遣会社からの信頼がより一層、高まることに疑いの余地はない。