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前田 一郎(まえだ・いちろう)
1976年鹿児島県生まれ。農業大学校卒業。 JA鹿児島県経済連、OA機器販売会社の営業マンとして輝かしい実績を残す。 2003年に株式会社MITを設立し独立。
特集BtoBで多様な商材とサービスを提供 クレームゼロの「営業OEM会社」
1.BtoBで多様な商材とサービスを提供 クレームゼロの「営業OEM会社」
有為転変を乗り切るベンチャー企業の経営者には、前職がナンバーワン営業マンだった人物が多い。MIT社長の前田一郎も新卒で就職したJA鹿児島県経済連、次の勤務先であるNTT代理店のOA機器商社で、それぞれ記録的な営業成績を上げ続けた。
その前田は2003年にMITを設立して以来、リーマンショックで苦境に瀕しながらも、クレームゼロの対応とプラットフォーム戦略を重点的に推進し、2000社の固定客を確保した。
「多様な商材とサービスを販売できるマーケットをつくってきた」固定客の9割が社員数5〜20人のオーナー企業で、経営実績も重視し、社歴20年以上が3分の1近くを占める。
営業体制は法人・個人合わせて約400の販売代理店を整備している。
2017年9月期の年間売上高は4億円、18年9月期の目標は6億円だ。
前田はMITの業態を「営業OEM会社」と表現し、主に法人経営のコスト削減サービスを提供している。
総合通信コスト削減サービスは国内全メーカーのハード・ソフトに対応して、コストを削減。年間売り上げ3億円をめざす。リースおよび割賦販売による事業所移転・新設の資金提供は2億円の売上げを計画する。
17年9月にはデザイン業務の定額サービスをスタートさせた。
月額3万円から20万円にかけて4段階の定額料金を設定し、顧客企業は、料金に応じて営業資料、WEBサイト更新、動画制作編集など提供サービスをフルに利用できる。
今期は1万人の個人会員を持つ動物関連団体、4000社の会員を持つ企業、労働組合5000を統括する団体、不動産業4500社を顧客に持つシステム開発会社等との提携を仕掛けていく。